ビズコーヒー川崎武尚の「コーヒー豆につまずく日々」

  

俺はいつだって加害者でありたい。
「俺は被害者だ！」
と、声高らかに大衆に同情を求めるのは嫌だ。
かっこ悪いから。

えーと、三日くらい前の僕のブログになんか過激なコメントが付いていまして・・・、
「ジャパンバリスタチャンピオンシップの不正問題について」
みたいな。

びっくりしたー、しにびっくりした！
俺、またなんか怒られるようなことやっちゃったかな？と。
ま、違ったんですけどね。

今日はなんか長くなりそうだなぁ。
覚悟したまえ、読者諸兄！

記事を読みますと、日本バリスタ大会で何か不正があったようだ、と。
この大会、実は俺も出ようと思っていたのですが、芝居と年末年始の大量の仕事に忙殺され、残念ながら不参加でした。
今年は世界大会も日本でするってんで是非参加したかったんですがねぇー。
残念です。
ポールバセットが、笑わせやがって、と。
そう遠くない将来、王座に座るのは俺だ！
がはははは母はははははははははあはｈｈっははははは。

話が脱線しました。


話を戻します、ドアが閉まりまーす。駆け込み乗車はおやめください。






戻ります。

とにかく、不正があったんじゃないかー？という書き込みがされていたんです。
僕はねぇ、とっても
正義感が強い。
特に警察は嫌いだ。
あいつらは「力こそ正義、国こそルール」の卑怯者だ。
（あれ、正しいじゃん？あれ、正しい？）

とにかくです。
その不正の記事を見て、俺の敏感な正義感が鼻をつまんだんです。
抽象的ですな。不正に対して怒りを感じなかったのです。
その記事が正しい情報なのか？
そもそも書き込みしてきた人はどこの誰かも名乗らない。
そんな大衆的な事に「？」マークが付いたわけではないのです。

ここからが本題ですよ。冒頭の加害者云々につながります。
俺は差別されたい。
不当な差別を受けたい。
大きな不正に立ち向かう正義でありたい。
力なき正義が巨悪に立ち向かう構図が大好きだ！

弱虫が正義を掲げて孤立無援の中、権力に対して暴力を振るう加害者となる。
ああ、かっこいい。
（簡潔にまとめたら、無理やりな三段論法みたいになっちゃいました）

書き込まれた記事ってね、何かカッコよくない。
で、B型の人が書いてる。
勝手にやってくれ。
俺の中のコーヒーはそんなの気にしなきゃならんほど小さくない。

「書き込んでくれた人へ」
がんばってね。
バネはねぇ、たくさん縮んだほうが高くジャンプできるんだよ。
コーヒー好きなんだろうなぁ。
美味しいの一杯飲んで、寝なさい。


  

先週、13日にアイドル陽子さんがcantate卒業しまして、これから素敵彼氏とBeans Shop開業に向けて準備に入りました。

ただでさえ忙しいのに・・・。
でも安心。
フレンチ･シェフ登場！！
その名も喜友名さん！
宜野湾で「音屋」というBARを経営している一国一城の主。

以前からBISESのスタッフで遊ばせてもらっていたお店だったのですが、
これから無期限契約で手伝ってくれることになりました。
もちろん「音屋」は通常営業！！（大丈夫かいな）

昨日、焙煎所からcantateに電話したら喜友名さんが電話に出ました。
「あ、とっても幸せな気分」
不思議なことにテンションがあがりました。
念のため、僕も喜友名さんも男で異性が好きです。

いつも美味しいまかない料理を作ってくれるので無意識に嬉しくなったのだ、と自己分析。
飼い犬状態ですな。パブロフか。

！有機キャベツのクアトロ！
（去年の桜坂生徒さん、トウメさんのキャベツ）
食事は元気になるために必要なんだぁ、と改めて実感。

特にお勧めがベーコンのプレート。
「俺は本物のベーコンを知らずして３０歳になるところだった。ある意味不幸。」
と、第一印象。

ぜひぜひ御賞味あれ！！
陽子さんも成功をお祈りしてます。いつでも帰っておいでー！！
  

さーて、みんなの住んでるところはどこかなー？
よく見てねー。


アフリカだねー。

と、いうわけでですね、ケニアです。
また豆の話になっちゃうんですけどね。
BISES　COFFEEのコーヒーに対する見識の深さが予期せず出ちゃった、「ミッドナイト・ケニア」。
これはね、門外不出ということで豆売りはしません。
手間かかるんですよ！！
カンタータでのみ飲める。

もう一回いうけど、手間かかるんですってば！！
なんなら、メニューにも載らないのでこのブログ見た人しか知らない。
だから多分スタッフだけで飲んじゃったりして。

今年の目標は
「こだわらない２００７」
と常々言ってるんですけどね、うまいものを作るにあたって妥協ポイントが非常に高い位置に設定されていて、手の抜きどころがわからないんですね。

早い話、旨い豆が出来ちゃいましたよー、ということです。

あ、キリンの角ってなんなんですかねー。
5本生えてるらしいですねー。
ホントに？  

びっくりした。
インド・モンスーン・マラバール。
真っ白。

俺の中のコーヒー豆ミッシングリンクを埋めるであろうこの豆はモンスーンにさらされて3,4ヶ月、サラサラになるまで管理される。その間に独特の香りをまとい、スペシャリティといわれるにふさわしい選別を受ける。

話には聞いてたけど、
「おいしくないからやめたほうがいいよ」、「捨てることになるよ」
などと諭され買ったことの無い豆でした。
ホント、真っ白、枯れッ枯れ。


緑のほうがタンザニア・マチャレ。
ぜんぜん違うでしょ。
フツーは緑なんですね、コーヒーの生豆って。
通称「グリーン」って呼ばれるくらいですから。

あいやー、白い。
エイジングか。いざ、焙煎。

一釜目は蒸らしを意識した後、早めに焼き上げて、ブラジルバイヨンに近いイメージで。
二釜目はまったく同じ水分量を飛ばし（天才だ）、ガス圧を下げてマイルドに攻める。

うふ、なるほど。
答えは出た。
・・・おいしいじゃないか。コイツとは仲良くやれるな。

さっそく桜坂劇場と琉球新報のカルチャースクールで生徒さんたちに味わってもらいました。
生徒の皆さん、もう元は取れましたね？


コーヒーの話って、いまさら照れくさいから書かないようにしようと思ってたんですけど、本当にびっくりしたので書いちゃいました。
えへ。